特長
DN-CASは、Luriaの神経心理学モデルから導きだされた、J.P.DasのPASSモデルを理論的基礎とする、これまでにない心理検査です。LDやADHD、高機能自閉症等の子どもたちの認知的偏りをとらえることができ、その援助の手がかりを得るために有効な心理検査です。アメリカでは1997年に出版され、認知機能を評価する検査のひとつとしてよく利用されています。
★ 「同時処理」と「継次処理」に加え、「注意」と「プランニング」も評価することができ、認知機能を
制御する行動の検討の可能性が広がります。
12の下位検査による標準実施、あるいは8つの下位検査による簡易実施に基づき、4つの認知機能領域(PASS)を測定できます。
4つの認知機能領域(PASS)とは?
『プランニング(Planning)』
提示された情報に対して、効果的な解決方法を決定したり、選択したり、使用したりする
認知プロセス。(数の対探し、文字の変換、系列つなぎ)
『注意 (Attention)』
提示された情報に対して、不要なものには注意を向けず、必要なものに注意を向ける
認知プロセス。(表出の制御、数字探し、形と名前)
『同時処理 (Simultaneous)』
提示された複数の情報をまとまりとして統合する認知活動。
(図形の推理、関係の理解、図形の記憶)
『継次処理 Successive』
提示された複数の情報を系列順序として統合する認知活動。
(単語の記憶、文の記憶、発語の速さ/統語の理解)
子どもが問題に対してどのように取り組んだかのプロセスを知ることができます!
「プランニング」では、方略評価チェックリストがついています。
方略の評価には、検査者による観察と子どもの報告の2種類があり、子どもが問題に取り組んだプロセスや、用いた方略が結果にどう反映されているかを検討することができます。特に子どもの報告は自身のことを振り返る力をつけることにもつながり、その後の指導場面でも役立つ情報となりえます。
*2011年4月より「検査用具」は「コンプリートセット」に変更になりました。専用のアタッシュケースは製造を終了したため、専用の箱入りになります。