世界的に広く使用されているアレキシサイミア(失感情症)を評価する検査です。
【アレキシサイミアとは】
・本検査が評価するアレキシサイミア(失感情症)は,1970年代にSifneos博士によって提唱された性格特性の概念です。
・特徴として,自分の感情を自覚・認知して言葉で表現することが不得意で,空想力・想像力に欠ける傾向があります。
・アレキシサイミアは心身症との関連が注目されていて,アレキシサイミア傾向が強い人はストレスが身体症状として表れやすいと考えられています。
・近年は衝動性や共感能力の欠如など,ストレス対処や対人関係を巡る問題との関連が研究されています。
【特長】
・記入方法と必要な事項を回答用紙にまとめてあり,患者さんが診察の順番を待つ間に記入していただけます。
・回答用紙には配点に関する情報が無いので,被検者が結果を気にせずありのままを回答することが期待できます。
・被検者が回答用紙に記入した回答が,自動的に記録用紙に転記されます。実施者は回答用紙と記録用紙の接着をはがして,記録用紙上で採点を行います。
・記録用紙には3つの尺度とその配点が色分けして示してあり,総得点と各尺度の得点を間違えることなく確実に採点できます。
・小牧元・前田基成両先生に使用手引をご執筆いただきました。アレキシサイミアという概念,日本語版TAS-20の作成,近年の研究結果などまとめていただきました。
出版社 | 三京房 |
原案 | R. M. Bagby J. D. A. Parker G. J. Taylor |
編著 | 小牧元 前田基成 |
実施時間 | 5分 整理時間:2分 |
適用範囲 | 14歳~成人 |
価格 | セット 5,500円 用紙30部、使用手引1冊 |