特長
【主な特徴】
1. 【怒り-敵意】【混乱-当惑】【抑うつ-落込み】【疲労-無気力】【緊張-不安】【活気-活力】【友好】の7尺度と、ネガティブな気分状態を総合的に表す「TMD得点」から、所定の時間枠における気分状態を評価します。
2. 検査用紙は4種類あり、受検者の年齢や目的に応じて使い分けることができます。
●受検者の年齢によって「成人用」と「青少年用」を使い分けます。
●使用目的によって「全項目版」と「短縮版」を使い分けます。
全項目版 気分について十分な評価が必要な場合に
短縮版 短時間で繰り返し測定する場合に(モニタリング)
スクリーニングとして使用する場合に
実施をより簡便にしたい場合に
3. 気分を評価する「時間枠」を検査の目的に応じて設定することができます。
※ただし、標準化は「今日を含めて過去1週間」の時間枠で行われています。
4. 日本の一般人口を反映する大規模な標本で標準化されています。
※ 『POMS 2 日本語版 マニュアル』には、英語原版の標準化ならびに日本語版の標準化に
ついての詳細が記載されています。
【POMS改訂による変更点】
1.質問項目を変更し、新たに標準化しました。
時代遅れとなった項目を変更し、また日本語訳も再度検討し変更しました。
この変更に伴い、日本の一般人口を反映する大規模な標本で、新たに標準化しました。
2.「友好」尺度が加わりました。
従来の6尺度にポジティブな尺度「友好」が加わり、7尺度から気分状態を測定できるように
なりました。
3.「TMD得点」が標準化されました。
前版の日本語版POMSでは標準化されていなかった「TMD得点」(総合的気分状態得点)が、
標準化されました。
4.対象年齢が拡大し、発達段階を考慮した「青少年用」が作成されました。
13歳から実施することができるようになりました。
13~17歳の受検者は、発達段階を考慮して作成された「青少年用」を使用し、
18歳以上は「成人用」を用います。
5.検査用紙において、「時間枠」を設定できるようになりました。
検査用紙において、気分を評価する「時間枠」を検査の目的に応じて設定することが
できるようになりました。「今日を含めて過去1週間」のほかに、「今現在」、あるいは
その他の希望の時間枠を指定できます。
6.検査用紙が全種類複写式になりました。
短縮版だけでなく、全項目版も複写式になり、採点がしやすくなりました。
7.マニュアルが1冊にまとまりました。
『POMS 2 日本語版 マニュアル』は検査用紙4種類全ての解説を含んでおり、
この1冊で全ての検査用紙を実施することができるようになりました。