特長
QOL(quality of life:生活の質)=生活者の満足感・安定感・幸福感を規定している諸要因の質を測定する検査です。
諸要因の一方に生活者自身の意識構造が、もう一方に生活の場のさまざまな環境があると考えられています。この検査は、両者のバランス・調和のとれた状態を築こうと開発されたものです。
「身体的領域」、「心理的領域」、「社会的関係」、「環境領域」の4領域のQOLを問う24項目と、QOL全体を問う2項目の全26項目から構成されています。
質問に対しては5段階で回答し、検査用紙1枚で回答と採点が簡単に行えるつくりになっています。
海外・国内を含め、がん患者、皮膚疾患患者、精神疾患患者、エイズ患者などのQOL測定でも用いられています。高齢化社会において、私たちが年を重ねながらも生き生きとした生活を営む上でのサポートツールとしても、是非ご活用ください。
次のような場面で活用できます。
医療機関等・看護・福祉・カウンセリングで…
・治療方針の決定と治療過程の変化の評価に
・医師と患者のコミュニケーションの改善に
・障がい者や高齢者など、自分自身によるQOLレベルの測定に
・在宅介護者の負担度の測定に
・臨床治験の研究に
公衆衛生や環境保護等の疫学研究機関で…
・地域集団のQOLデータの収集に
・障がい者に対する広域医療方策の開発に
・医療・福祉サービスの質の定期的な査定に
法人・企業の健康管理の場面で…
・従業員の精神健康度をはかる指標として
・職業と従業員の生活の質の関係を知るために
教育の場面で・・・
・教師と学生・生徒の意志疎通のために
* QOLを実施・採点するには、実施者が基本的なQOLの概念を理解していることが必要です。初めて用紙を購入される方は検査を有効にお使いいただくために、事前に「WHO QOL 手引 改訂版」 を読まれることをお勧めします。